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京都精華大学展2018ロゴデザイナーの 卒業・修了発表展への思い

みなさんこんにちは!音楽コースの西です。

今回インタビューするのは、本学のグラフィックデザインコースを卒業以来、フリーランスで活躍しているグラフィックデザイナーの三重野 龍さん。実は、今年の「京都精華大学展2018 卒業・修了発表展(以下卒業・修了発表展)」のロゴデザインも三重野さんが手がけたものなんです。今回は三重野さんにロゴが生まれた経緯や、卒業・修了発表展にどんな思いを抱いているか聞いてきました。

キリッと写る三重野さん。でも、物腰が柔らかで、とても気さくな方でした。

三重野 龍
1988年、兵庫県生まれ。
2011年 京都精華大学デザイン学部グラフィックデザインコース卒業。
大学卒業後、京都にてフリーのグラフィックデザイナーとして活動開始。
現在までなんとか生き延びている。
http://mieno-ryu.com/wp/
instagram https://www.instagram.com/mienoryu

三重野さんが制作した京都精華大学展2018 卒業・修了発表展のロゴ。雰囲気抜群!

—今回、三重野さんは卒業・修了発表展のロゴデザインをされたわけですが、どのような経緯でロゴは生まれたのでしょうか?

三重野さん
「ロゴの元ネタは2016年に個展をした時に作った作品なんです。そもそも、文字に対して『なんで読めるんだろ』とか『なんでそう認識するんだろ』とかをいつも考えていたんですね。文字ってただの線の集まりじゃないですか。だから、どこまで線を省けば文字として認識できるのか、逆に、こことここの線が繋がってても文字として読めちゃうんだろうかとか、文字を構成する線の分解と再構築に挑戦したかった。その思いの果てに生まれた作品なんです。今回、卒業・修了発表展のロゴデザインの依頼を受けた際に、この作品が使えるなとピンときて、ロゴ用にデザインし直すことにしました」

三重野さんの個展で展示された作品。確かに、卒業・修了発表展のロゴの源流が感じられます

—なるほど。グラフィックデザイナーだからこそ、抱かれた考えなのかもしれませんね。僕なんかは、今お話を聞くまで、文字に対してそこまで考えたことはありませんでした。
現在、三重野さんはフリーランスのグラフィックデザイナーとして活躍されていますが、その進路は、在学時から考えていたものなんでしょうか?

三重野さん
「4年生のころぐらいですかね、フリーランスでやろうと考えたのは。といっても、いざ卒業が近づいてくると、『やっぱり就職したほうがいいかも』と悩むこともありました(笑)。でもやっぱり僕は、誰かと何かを作る仕事としてグラフィックデザイナーを選んだほど、いろんな人と関わっていきたいという気持ちが強かった。就職したら、もしかすると会社に在籍していることが足かせになってしまうんじゃないかと思ったんですね。それに、いざ決意して辞めるというのも勇気がいる。そんな勇気が僕には出せるかなって(笑)。なので、フリーランスとしてやっていくことを決意しました。グラフィックコースの豊永先生の『三重野の夢は、就職という道で実現できんのか?』って言葉も背中を押してくれましたね」

—ストレートな言葉ですね!ちなみに、在学時はどんな学生だったのでしょうか?

三重野さん
「勉強は苦手でしたね(笑)。制作ばかりやっていた記憶があります。自分で言うのもなんですが結構小器用なタイプで、課題なども可もなく不可もなくこなしながら、好きなものを作って、マイペースに過ごしていましたね。でも、今思い返せば、もったいなかったなと思うこともあるんです」

—ぜひくわしく聞かせてください!

三重野さん
「学生時代に、実践的な経験をもっと積めばよかったなと。実践的というのは、いわゆる<仕事>として制作する経験と言いますか、プロとしてナニかを作る体験ですね。僕は、卒業してからフリーランスとしてやっていくなかで実践経験を積んだんですが、やっぱりのんびりと好きなものを作っていた時とは、考え方や発想からなにもかもが違うんですよね。これを学生時代に少しでも経験できていたならなーって思います。なので、今の学生たちには、チャンスがあればどんどんトライしてほしいですね。あと、税金や確定申告なんかも、時間がある学生の時に少しでも勉強していればって考えちゃいます(笑)」

—なるほど(笑)。経験者だからこその言葉ですね。話は変わるんですが、三重野さんは卒業・修了発表展で、どんな作品を作ったんでしょうか。

三重野さん
「僕はフリーマガジンを制作しました。4年生の時に誘われて、2つ上の先輩たちとやり始めたもので、身近な人たちの作品なんかを掲載したものを完全自費で作ってたんです。それにプラスして、フリーマガジンの制作に関わってくれた人のアルバムみたいな、蛇腹の5、6メートルぐらいの本を制作しました。フリーマガジンは卒業後も10号まで制作したんですよ」

—そのフリーマガジンは、やはり自分の集大成的なものとして作ったんでしょうか?

三重野さん
「なんというか、個人的には、『卒展でフィニッシュ』というのが嫌で、僕は集大成としてではなく、『これからのこと、これから自分がやっていくこと』を考えて作品を出したかったんですね。なので、先輩方とやり始めたフリーマガジンを卒業制作作品として選んだんです。自分が卒業後に携わるデザインというものを、形として見せたかった」

—三重野さんは、今年の卒業・修了発表展にどのような思いを抱いていますか?

三重野さん
「そうですね…はじめての大学での開催ということもあるので、どんな風に展示の空間が仕上がっているのか気になります。正直なところ、楽しみですね(笑)。あとは、今の学生たちがどんな作品を作っているのかも、すごく興味があります。僕らの年代では絶対に生まれない、今だから出てきた発想がそこにはあると思うので。来られる方々も、ぜひその発想に触れて、楽しんでもらえたらと思います。また、学生生活の集大成としての作品はもちろんですが、僕のように卒業後も見据えた作品を作っている学生もいると思うので、そういった過去・現在・未来それぞれの表現も楽しめるんじゃないでしょうか」

三重野さん、ありがとうございました!

京都精華大学展2018 卒業・修了発表展は2月14日から18日まで開催中。会場は京都精華大学です!
現役学生の4年間の集大成、次へのステップをぜひお見逃しなく。


ポピュラーカルチャー学部音楽コース
西健太

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